2021年8月31日火曜日

ムチムチ いやぁぁ〜ん

 






ムチムチいやぁぁ〜ん

2021年8月30日の那須から
自宅への帰り道でのことでした
突然に横から出て来た車にパパが
ブレーキを踏んだのは!
キュ〜〜〜〜〜

するとそれほどでもないブレーキの
つもりが 助手席で うとうととしていた
妻を起こしてしまったようで 突然に
怒りだしたのです

「なによ」
「突然 止まったら危ないじゃないの」
「ムチムチになったらどうするのょ」
すると 後ろにのっている知的障碍の
次女も
「そうだょ パパ」
「ムチムチになっちゃうょ」と
連呼して怒り出しました

パパは
二人そろって 「ムチムチ」いやぁぁ〜ん

でも?? 
「ムチムチってなに❣」

わかりますか??? ・・・???
ママが言いたかったのは「むち打ち症」
「ムチウチ」です

ムチムチのお色気漂う車中では 大爆笑
笑いの絶えない家族です

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葦のかご教会水曜讃美祈禱会(2021年7月14日)能瀬熙至兄弟
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2021年8月30日月曜日

純福音千葉教会2021年8月29日礼拝_日本語/韓国語

塩尻聖書教会2021年8月29日ヨハネの福音書講解説教(12) 1章35〜51節

サンライズクリスチャンセンターみさと吉川2021年8月29日礼拝

2021年8月29日_日本基督教団 益子教会ゴスペル礼拝

 






2021年8月29日_日本基督教団 益子教会ゴスペル礼拝

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二十一)机上にあった封書「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 



二十一)机上にあった封書「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 当時シベリアからの帰国者については、入国と同時に、毎日克明に各新聞紙上に帰国者の氏名が報道されていたようであった。舞鶴の宿舎で夢のような一夜を過ごすと、早速翌日には幾ばくかのお金を頂いて郷里に向けて出発した。今の金銭感覚には全く戸惑ってしまったが、先ずは北海道に向けて出発進行である。京都駅ではホーム上に赤い腕章の青年が数名、共産党の入会用紙を配ってしつこく入会を呼びかけていた。
 上野から青森へ、連絡線が函館に着くと急に寒気が身に沁みた。札幌を越え、狩勝峠を越えて実家に着いたのは舞鶴を発ってから実に三日後の事であった。そこで私は使い古した昔のままに置かれた私の机上に一通の封書を見た。ハルピンで別れた残留部隊の戦友が、中国国内から発信したものであった。当然既に避難民と共に帰国している筈の彼等が、実は今も中国国内に居ると知って驚いてしまった。要するに、一部の者は脱出して難民の群れに投じたが、加藤大尉以下、中田中尉をも含めてその殆どの者が、実はあの後中共八路軍の呼びかけに応じて東安に集結し、その野戦病院要員として、今なお中国全土を転戦していらしいことが記されていた。そして封書の中には一枚の写真が封入されていたが、それは彼と当時同行したらしい日赤班員の中の一人と夫婦となり、二人の間には生まれたばかりの幼児も居る事を示していた。然も彼と彼女は何れも中国民兵そのものの格好で、民兵服に雑脳、そして彼女は幼児を抱きしめている格好であった。当然検閲されたであろうこの封書に、内容は簡単だが、彼等の精一杯の心情が込められているようであった。ハルピンで私等のシベリア行きが決まったときに、どれほど残留部隊を羨ましがったことであろうか、そんな彼等が、実は帰国どころか、まだ中国国内の、今度は実戦場を駆け回る、野戦病院要員として活動していると知って驚きを新たにした。然も幼児を連れての転戦である。何とも複雑な心境になったものである。
 
(シベリアへの抑留、極寒の地での凍土と病いとの戦い。生き抜いた者達へ渡された
「帰国の途」という切符とは・・・チチハル陸軍病院経理勤務、そして終戦。ハルピン
への移動・・・、病院開設・・・。傷病兵、難民で施設はあふれ、修羅場と化した。
「哀しき夕陽、原作 能瀬敏夫」)

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2021年8月29日日曜日

2021年8月29日_葦のかご教会_冗談ではありません(創世記19章)

2021年8月29日土浦グレイスキリスト教会の主日礼拝ー神の助け。

鷲敷キリスト教会2021年8月29日_罪赦された者_詩篇32篇1~11節

二十)そして帰国「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より



二十)そして帰国「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 昭和二十三年も秋風が吹き始める頃、急に
何処からともなくダモイ (帰国) の話題が流れ始め、事実作業場への行き帰りなどに、貨車の、ドアを開けっ放したダモイ列車と覚しき風景を頻繁に見るようになった。
 そしてある日突然、政治部将校による全員帰国の通達が告げられて、我々は驚き、喜びに震えながら慌ただしく貨車に乗った。急な出発ではあったけれども、例の髭のナチャーニック( 監督) も見送りに来てくれた。枯木のような手を握り、肩を抱かれると、何故かソ連邦という広大な国の中のシベリアで働くこの老人の、人間的な温かさが今更ながら身に沁みた。
 あっという間に貨車は出発し、限りない草原の中を走り続けたが、実は、駅に掲げられた仰々しいレーニン像を見送って、間もなく私等はぐっすりと眠りこけていたようである。
再び目を覚ましたとき、空気が急にひんやりとして、そこには広大な港ナホトカが広がっていた。ナホトカに着くと思い出したように民主化運動が活発化して、団体行動の前後には、必ず労働歌を高らかに唄わされた。此処には専門の民主化委員が常駐していると聞いたが、常時資本主義打倒、レーニン、スターリン主義万歳の声が聞かれた。私等は数日後第二分所に移り、更に第一分所へと移動して乗船を待った。実は此処まで来て、「民主化運動が未熟だ」と、再び引き戻されて作業場へ向うという例も実際にあったと聞いて、若い民主委員の言葉にも神妙に応え、真剣そうに労働歌も唄って乗船の時期を待った。
 乗船の当日、空は見事に晴れ渡っていた。
岸壁に立って名簿を読み上げる政治部将校、さっと手を上げてそれに応えて桟橋を渡る、ふと、途中で呼び戻されはしないかと、一歩でも早くと心を急かして桟橋をのぼる、桟橋から船に足を移した瞬間、あぁ乗った、そこには別の世界から流れるような、日本女性の優しいアナウンスの声が流れていた。それは正に今までの空気とは全く異質の優しさで、あぁ、これが日本だ、と思い、一刻でも早く船が岸壁を離れてくれるのを只管祈った。
 銅鑼の音が響き、船は静かに岸壁を離れた。赤旗が揺れているのを、悪夢のように見詰めながら、一方では優しい日本語のアナウンスに瞼を閉じた。北海道小樽の港を発ってから、実に八年ぶりの帰国への旅路であった。
 翌朝「島が見えるぞう」という声に、先を争って甲板に上がった、朝靄の中、もう目の前に、匂うような緑に包まれた島影が迫っていた。夢にまで見続けた日本の港舞鶴であった。
(シベリアへの抑留、極寒の地での凍土と病いとの戦い。生き抜いた者達へ渡された
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2021年8月28日土曜日

JCM_2021年8月16日_勇士の宣教001-創造主なる神様(藤田先生が若い年代に語り掛けています。)

JCM_2021年8月25日_勇士の宣教002・罪を犯したアダムとエバ

十九)灼熱のシベリア「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 




十九)灼熱のシベリア「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 私は指定されたゼムランカの、みんなが作業に出払った後の、がらんとした土間に立って暗さに目を慣らしていると、本部員がやってきて、「今度はこの作業を貴方に頼めというんですよ」と、何やらロシヤ語の書類にサインを求め、結局新たに編成された混成組の組長を遣らせられることになった。
 全国から集まった初対面連中を指揮するのは大変なことなのだが、手渡された名簿によると、五十名程の兵隊が、今は西岡軍曹の指揮によって行動をして居るようであった。
 オブルチア時代の道路作業の経験が活かされると考えたのかも知れないが、私にとってあの過酷な作業の体験は、思い出すのも苦痛であった。
 それでも当時は入ソ間もない頃で、まだ体力も気力も充実していたし、組員全部が哈璽浜から移動したいわば仲間同士でもあったから、意識が集中し、だから、目的に向かってがむしゃらだった。それが今頃評価されたのだとすると心外なのだ。
 やがて、作業から引き上げてきた連中が、
溢れるようにどっと入ってきた。そしてそのことを知り、ごそごそと不満の声を漏らしているのが聞えてきた。どうも、西岡軍曹のままでいいのではないか、ということらしい。
 と、いうことは、彼の人望も満更ではないようである。
 間もなく、当の西岡軍曹が、片方のゲートルを胸元で巻き上げながら近づいてきた。既にことの成り行きを聞いて来たとみえて、「ご苦労さんだよなぁ、俺も頑張るからさ、頼むっちぁ」と、東北弁で云った。
 元々道路・建築作業というのは、ノルマ達成が一番難しい作業なので、人の良さそうな髭面の、私よりははるかに年上の軍曹は、胸のポケットから皺くちゃな作業表を取り出すと膝の上に広げ、両手で皺を伸ばしてから説明を始めた。
 その彼の態度からも、早く組長としての職から逃れたい、そんな様子がありありと見えたが、私もかつてその経験から無理もないと、
漠然と思った。
 ここシベリアでは、新たなラーゲルに入ると先ず初対面の挨拶は、「郷里は何処 」から始まるのが通例である。
 彼は岩手県花巻市の出身で、元々土建屋が商売だったと言う。
「花巻って、花巻温泉の 」
 と問いかけると、彼はわが意を得たりとばかり、話題は完全に花巻温泉に転じてしまった。
 翌日全員の前に立って挨拶し、西岡軍曹の横に並んで出発した。若いカーボーイ(歩哨)
が一番後ろから、銃を背中に草笛を吹きながらついてきた。

 この日もぎらつく暑さの日であった。シベリアでは冬に比べて夏の季節はあっという間に過ぎてしまう。然し、その短い夏の日に凝縮された太陽は私達の真上にぎらつくのである。
 札幌に似て街路樹の美しいこの街は、車道の両側にも街路樹が立ち並び、その舗道には
赤い煉瓦が敷き詰められている。
 この舗道に沿って私等の作業現場があるのだが、シベリアの建物は基礎で決まると言われるほど、凍土の基礎作業は困難を極める。夏とはいえ、地下一メートルは正に凍土なのである。
 その一向にノルマーの上がらない厳しい基礎の作業が一段落して、今度は本格的な建築作業へと移行するのである。
 建築作業とはいっても、とんとんとんと丸太を打ちつけるのではなく、煉瓦とブロックの積み上げによって形作られていく。
 煉瓦積みが始まるとそれを担当する数名は、連日芋虫のように、ピンと張り詰めたたこ糸を頼りに積み続ける。煉瓦を運ぶもの、セメントを練る者、それを運ぶもの、夫々分業で動き回るのだが、ノルマーを勘案して、その割り振りをするのが当面の私の仕事である
 現場には、ソ連人ナチャーニック(監督)
が二人居る。一人は通称キャピタンと呼ぶ予備役の空軍大尉で、いつも誇らしげに軍服を着て、胸には金ピカの鷲のマーク、軍帽の帯は空軍を表わすブルーである。
 彼はユダヤ系のロシヤ人だから、鼻はくちばしのように大きく、眉毛も薄い白色だが、皮膚の色がまだらな唇の薄い大男である。
 彼は過去の経験から、日本人をおだてて使うことを心得ているらしい。だから作業前の説明には、大きな身体を折り曲げるようにして、作業表と私を見比べながら、その反応を確かめるように、声の音質まで変えながら話しをする。
 みんなは「あのキツネめ」という。私も正にそう思うが、うっかりすると彼の術中にはまってしまうので、説明には神経を集中して、正確に聞き取らなければならない。
 彼の下にもう一人のナチャーニックが居る。監督助手と言うべきか、既に七十歳にも手の届きそうな老人、石切山でも同行した例の老人ニコルフである。

 私達の作業も第一段階が終わり、各室の仕切りと二階の外壁へと移っていった。
 みんなが実によく働いてくれた。西岡の適切な助言もあって、作業は予想以上に進行した様に思う。ところが相変わらずノルマの達成には程遠い。ノルマを達成しないと言うことは直接パンの大きさに響くから、責任者としては食事の度に面が下がる思いがする。
 そんな思いに悶々としているある日の午後、キャピタン監督がいつもの様に大きな身体を折り曲げるようにして入ってきた。
「ノーセ、ダバイ( どうぞ)一握りのひまわりの種を私の手に載せる。
「ここの兵隊みんな良く働くので助かる」
 声の音質を落としておだてながら、ノルマーの計算書を差し出した。
『二シオカスバラシイ』と、更に西岡を誉めながら書類を指差して、「サイン、サイン」と、指示する。
 私は鉛筆を握って計算書を見た。
 ふと感じてしまった、何かからくりがありそうだ。相変わらずノルマ達成には程遠いのだ。西岡を呼んで一緒に計算書を見直すと、どうも計算の基礎に問題がありそうだ。煉瓦積みの完成結果の容積そのものには問題が無いのだが、時間が大幅に膨らんでいる。ということは、実際に煉瓦を積み上げた時間に、既に計算されたはずの諸々の時間が、重複して加算されているのではないか、従って煉瓦積の実績濃度が気迫になったということになる。
 なぞが解け始めると、私の中に徐々に怒りがこみ上げてきた。
「これは違うのでは 」と、伺うように静かに言ってみた。
「ノーセ、何処が違う 」
 下からのぞくように監督
『時間の計算が違うのではないか、作業が予定通り進んでいるのにノルマーが達成しない、理由はここではないか』
 彼は屈みこんだ態度から一変して立ち直ると、
「ノーセ、お前は間違いだ、俺は監督だぞ」
「いや正しければそれでいい、しかし、正しくないことは改めないと兵隊は働かせられない」
「バカを言うな、立場を考えろ、ここでは俺が正しいのだ」
「いや違う、間違いを訂正すると約束しなければ作業は中止する」
「何を言うか、捕虜の癖に」
 ここで私は思わず外に飛び出すと、天に向かって大きく叫んだ。
「作業止めいっ」
五十名の兵隊は一瞬仕事の手を止め、私の方を見た。
 私はもう一度留めを刺すように怒鳴った。
「作業止めいっ」
 すると西岡がさっと地べたに転がり、頭の下に手を組んで両目を閉じた。
 みんなが同じようにその場に転がった。
 通路で、足場の上で、屋上で、みんなが大きく手足を伸ばし空に向かって目を閉じた。
監督が今にも掴み掛らんばかりに怒り、足元の兵隊を靴先でゆすった。
「働け、直ぐ働け」
 然し、みんなは五体を思い切り伸ばし、眠ったように動かない。
「ノーセ、いけない、パッサージ( 処罰) だ」
人差し指を振りながらさっと振り向くと、ジープに乗って走り去った。
 あとには何とも切ない空虚な静寂が残った。
 私も西岡の隣りに身体を伸ばすと、頭の下に両手を組んだ。とてつもなく大きく広い空が見えた。
「これで良かったのだろうか」
 咄嗟の出来事とはいえ、結果に大きなマイナスが残るかも知れないのだ。それを考えると私の行動は指揮官として正しかったのだろうか、と疑問が残る。
 それにしても、私の一声で見事に動から静へと転換した兵隊たちよ、心の底に熱いものが溢れ、頬を伝った。
老人ナチャーニックが寄ってきて、「ノーセ,プライナ( 正しい) 」と、つぶやくように言ってすり抜けていった。
小一時間も経ったであろうか、街路樹越しにジープが止まり、がやがやと人声が近づいた。一際甲高い声の主は、先ほど怒ってジープに飛び乗ったキャピタン監督の勝ち誇った声だ。
見ると、司令部の少佐が書類をわしづかみにして立っている。私は早速立ち上がって敬礼した。
彼は小さく敬礼を返し、「ノーセ、どうした?」と、あごをしゃくった。
私は通訳に事の成り行きを説明した。
そして「彼の計算は違うのだ、このまま放っておくと兵隊はみんな栄養失調で死んでしまう」
「バカを言うな」
 キャピタンが激怒する。
 少佐はそんなやり取りに無関心を装って計算書を見詰めていたが、やがて老人監督二コルフを手招きして呼び寄せ、長々とロシヤ語による会話が続いた。

 少佐は書類から顔を上げ、改めて私の方に向き直ると、一寸キャピタン監督に目をやってから口を開いた。
「分った、ノーセ、プライナ( 正しい) 」
 まさかと思った。私の立場が逆転したのだ。有難い、大声を上げて叫びたいのを、じぃっと耐えて「スパシーボ( 有難う) と、静かに言って手を出した。
 握手に応えた少佐は、キャピタン監督を連れて帰っていった。
 西岡軍曹が「さあ、ひとふんばりすべえか」と、何事もなかったように東北弁で言った。
「作業始めぃ」
 私は思い切り大空に向って叫んだ。
 ギイ、ギィ、と足場が鳴り、トンテンカンとハンマーの音が響き、きりきりと滑車も生き返ったように回り始めた。
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2021年8月27日金曜日

飛んでイスタンブール 2021年8月27日朝

 飛んでイスタンブール 2021年8月27日朝


息子がトルコからイスタンブールで
乗り継いで韓国の留学先に帰る日のこと
息子から朝にLINEが入った
「今、イスタンブールにいます」

すると妻は
「インスタント ブルーにいるの?」と
打ち返した

すると広島の長女が
「インスタント?」と呟いた

すると夫は
「インスタントラーメンが食べたいの?」

そして 夫は おぼろげな記憶の中の
こんな曲を口ずさむのである

飛んでイスタンブール
庄野真代さんの歌を

🎵恨まないのがルール・・・
( ^ω^)・・・
飛んでイスタンブール 光る砂漠でロール
夜だけのパラダイス・・・(^^♪
🎵おいでイスタンブール
人の気持ちはシュール
好きよイスタンブール 
飛んでイスタンブール 光る砂漠でロール(^^♪

息子が韓国に無事に入れることを祈りつつ

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95個のプレゼント

 






95個のプレゼント

今日 またこんな夢を見たのだ
95個のプラモデルの箱を
大きな段ボールに詰めている
夢だった
プラモデルの箱は大きさも種類も
色々あって
スポーツカーや戦車や軍艦
ヒーロー物に えっサンダーバード!

懐かしくて 楽しくて
見ているだけでも心ときめき 
ルンルン ランラン ウキウキと
男の子にはたまらないプラモデル
ばかり・・・

それを大きな段ボールに詰めている

背中越では
クリスマスツリーのネオンが
チカチカと タップを踏んで踊っている

きっとどこかの子供達に送るために
箱詰めしているのだろう?

足元が冷気で寒いけど 
心が喜びで 熱いんだ

クーラーで足元が寒く目覚めたら
ただ それだけの夢のに 日が短くなった
朝に 寂しさと期待が混み上げた
のである
2021年8月22日
インタヘネット礼拝の日曜日

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純福音千葉教会2021年8月25日(水)「賛美とイエス様の再臨」黙示録19章1-10節_日本語

2021年8月26日木曜日

十八)パン工場「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 



十八)パン工場「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 私は石切山で負傷してから暫くの間、体調を整える意味でパン工場の作業に従事した。
 パンはこの国の主食なので、この街の主要産業として注目されている。そして私らにとって、ここの作業を振り当てられることには特別の意味がある。誰もが願望しながらなかなか順番が回ってこない、だから此処の作業が振り当てられたその出発の朝は、何かウキウキと気もそぞろになるのである。
 労働の厳しさは他に比べても引けを取らないのに、何故此処の作業場がそれ程の人気があるかというと、その答は簡単である。
 此処の作業場に居る限りお腹が満ち足りるからである。要するに今私らが夢にまで見る満腹感を、ここに居る限り充分に満たして帰途に就くことが出来るからである。
 この工場に到着すると、その主な仕事は麻袋に入った小麦粉の運搬である。みるからに重量感のある麻袋を貨車から工場内へと運ぶのである。ふらつく腰に力を込めて終日汗みどろの作業が続く。然し、粗雑な麻袋は綻びや引っかき傷で随所にこなが漏れるから、これを運搬中に素早く口に含む、あとは唾液が口中で溶かし胃の中へと流す。胃の中で粉は徐々に膨れ、やがて夢にまで見た満腹感が現実となるのである。
 パン工場行きの作業隊の編成が決まると、みんながその組員の一人一人に期待する。パンの材料を何らかの方法で持ち帰ってほしいのである。それが例えばどんな方法でも良い、あの香ばしいパン粉の焼ける香りを想像するだけで期待は一層高まるのである。
 ところが作業を終えてパン工場を出るときは、門衛による厳重な検査がある。雑嚢やポケット、食器用の缶ガラから帽子の中まで点検する。
 然しそれらの検問を巧みに潜り抜けて、幾ばくかのパン粉を持ち出すことが、この作業場を振り当てられた者としての責任である。そのことを実現するための一番簡単な方法は、ズボンにそのまま入れて持ち出すことである。
 腰の紐を緩めて流し込まれた粉は、くるぶしから膝のあたりに巻きつけられたゲートルの上の部分に溜まることになる。然し、これも量が多くなるとズボンが異様にぼたつくので直ぐ発見される。パンツを履かない下半身にパン粉を流し込むことになるので、これを頂く戦友としてもいささか抵抗を覚えるのである
 もう一つの方法は、粉を固めて水で練り上げ、これを平たく延ばし胸と腹に湿布薬のように貼り付ける。これが一番量も多く、持ち出しの成功率も高いのである。
 昼の僅かな休憩のとき、予め掻き集めておいた粉を持ち寄って、それがまるで約束事でもあるかのように、みんなが無言で水で溶き、適当に練り上げて互いに半裸の上半身に巻き込むのである。
 当然粉は体温で凝固するから、徐々に胸や腹が締め付けられ、彼等の午後からの作業は正に苦行となる。
 ところが、このパン粉の搬出作業も、カーボーイ( 歩哨) が協力してくれると一層容易になるのである。
 工場内に入るとカーボーイには特別仕事が無いので、単にぶらぶらと工場内を歩く、作業に関することはナチャーニック( 監督) が
責任を持つので、我々の仲間に逃げ出すものが無い限り、彼等の仕事は見回る以外にはないのである。
 このパン工場では発酵材料として「こうじ」を使う。その発酵過程で混濁したお酒が生まれるが、彼等が競って此処の仕事に就きたがる大きな理由がここにある。彼等は工場に着くと先ずこの醗酵室に入り、暗黙の特権としてこのお酒を頂戴する。あとはうつらうつらとほろ酔い気分で巡回することになる。
 勿論そんな現場をたまたま巡回の上司に見つかると大変である。だから彼らとしても無闇矢鱈に頂戴する訳にはいかない、夫々自分の酒に対する反応を考え、許容範囲を考えながら適量を頂戴することになるのである。
 従って我々も、彼等のこんな弱点を最大限に利用することになり、暗黙のうちにお互いが持ちつ持たれつの心境でその弱点をカバーし合いながら、この作業を遂行することになる。
 作業が終わって門を出るとき、門衛は勿論、その横にカーボーイも立ち会って人員、服装を点検する。その時ズボンの異様に膨らんだ者や体形の不恰好な者は、予め外側に並ばせて、なるべく門衛の目から庇うのも、歩哨の私らに対するささやかな好意である。
 ラーゲル( 収容所) へ帰ると、みんながさっと取り囲んで迎えてくれる。そんな中でまるで手品師のように足元に粉末を積み上げる。上衣を脱いで両手を挙げると、両側から丁寧に身体に巻きついた粉を剥ぎ取る。やがて薄暗いゼムランカいっぱいに香ばしいパンの焼きあがる匂いが漂うのである。

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2021年8月25日水曜日

十七)聾唖は入ソ以来の偽装であった「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 





十七)聾唖は入ソ以来の偽装であった「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

二十三年に入ると、何度か手を振りながら遠ざかるダモイ( 帰国) 列車を見るようになった。その数が日毎に多くなり、ナチャーニックもあからさまに「あれはダモイ( 帰国)
だ」と明言するようになった。
 勿論直ぐには信じ難いのだが、信じたい気持ちは日毎に増し、作業後の食事までの一刻は互いに今日の列車目撃談が交錯した。
 あれは本当にダモイ列車だろうか、が、ダモイ列車らしい、に変わり、ダモイ列車だ、と、確信するようになった。
 そんな頃突然「炊事係が自己批判したらしい」と噂が流れた。
 要するに、シベリアに入って以来、聾唖者として扱われていた炊事係が、実は偽装だったことを、民主化運動の流れの中で、自ら告白せざるを得なかった、というのである。
そんなことが可能なものであろうか。
政治部将校を含めて、彼の回りの全ての者が、彼を聾唖者と決めてその対応をしてきたはずである。
然し、云われてみれば、頷けることが無いでもなかった。
例えば宿舎毎に行う夜間の防火訓練、「火災の合図があった場合、各人は夫々毛布を持って舎前に集合せよ」
 その夜寝込を襲った突然の合図に飛び出してみると、既に隣の宿舎の例の炊事係が毛布を抱えて立っている。
 その時は聾唖者の感の鋭さに驚いたものだが、本当に感で毛布を握って飛び出したのであろうか、言われてみると、色々と思い当たることが無いでもなかった。
 彼が自己批判をして自ら告白したというのも人伝に聞いた話で、本当に自己批判だったのだろうか、と、私の中に疑問が残った。
 兎に角この事実を知ったとき、彼は既にこのラーゲル内には居なかったから、その後の彼の行方を想像すると、彼の真の人柄を感じ取っていただけに暗澹たる思いになった。

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2021年8月24日火曜日

十六)不思議な聾唖の炊事係り「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 



十六)不思議な聾唖の炊事係り「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 気がついたのは、荒野を走るトラックの上であった。トラックの振動が私の中の不思議な世界を呼び戻してくれたようである。爽やかな風が流れ、目の前に居るのは白い作業衣に見覚えのある炊事係りの姿であった。
 足のくるぶしがひりひりと痛んだ。
 彼はほっとした表情で息を呑むと、しきりに手真似で何かを告げようとする。私のズボンが破れて血が滲んでいるが、耐えられない程の痛みではない。
 私はどうもこのトラックで帰途についているようである。炊事係は手真似で、しきりに何かを訴えるが私には通じない、目と目が語る不思議な会話であった。
 診療所に直行して、傷の治療と形通りの診察を受けたが、結局はかすり傷程度のものであった。
 炊事係は終始私に付き添って、トラックからも抱き抱えるようにして、医師にも手真似で懸命に説明をしている風であった。
 然も、東北出身らしい年老いたこの日本人医師には、どうも炊事係りの手真似の意味が通じているようであった。
 所謂手話であろうか、私はその時初めてこの炊事係りが聾唖者であることを知った。
 日本人医師の機転の利いた申し出で、私は翌日の作業を免除された。
 ところが翌日、診療所の治療を終えて宿舎に戻ると、それを待ち受けたように民主連盟の連中が訪れてきた。
 宣伝用の文集を作ってくれ、というのである。
 情報は全て情報係将校が掌握しているが、
それに密着して、最近特に活動を活発化しているのが日本人民主連盟の連中である。
 この収容所に掲示される壁新聞も、露骨にソビエトを称え、反動打倒の激しい文字が躍っていた。
 従って、日本の資本主義が如何に労働者を虐げてきたか、資本主義国家の中の哀れな労働者の生活等を文集に盛り込んで回覧しようと言う訳である。
 その文集作成の対象に私を選んだのは、どうもハルピン時代からの、ソ連独特の情報網の優れた一面だろうと思う。
 要するに、如何に現在のソ連邦が素晴らしい民主的国家であるかと云うことを、このチャンスに、日本人捕虜全員に植え付けておこうと言う訳である。
 頼まれればやらざるを得ない。ソ連政治部に後押しされた、にわか民主主義者には辟易するが、シベリアに居る限り如何ともし難いのである。
 一日掛りで宣伝文句を書き上げて壁新聞を掲示した。
 石切山の作業に復帰して、一週間位を経て三点程の原稿が届けられた。
 一点は、元満軍の将校らしき人物からの投稿で、関東軍の支配下にあった満軍将校の悲哀を書いていた。
 二点目は開拓団出身者による作品で、軍の支配に対する民間人の惨めさを、本人の体験に基づいて綴ったものの様であった。
 そして他の一点が、聾唖者炊事係の作品であった。
 内容は、戦前日本にあった「たこ部屋」と称する施設について書いたもので、労働者を特殊な施設に閉じ込めて労働を強いる、棒頭と称する幹部によって仕切られ、一度この施設に入ったら、途中で逃げ出すことは殆ど不可能だという。夕食時には必ず酒を与え、その後は博打に興ずるから、それらの経費は全て賃金と天引きされて、何時まで経っても脱け出せない、自らを食べながら生き続ける、という意味で「たこ」と称するのだと言う。
 私はこの原稿を見て咄嗟に思い出してしまった。幼少の頃私の村にも確か「たこ部屋」なるものがあった。村外れを流れる献上鮭で知られた西別川の橋梁工事の時である。
 河のほとりに出来た飯場と称する建物が、所謂「たこ部屋」そのものであった。たまたま逃げ出すものがいると、周囲の住民は、囚人の脱走者のように怯えたものである。
 炊事係の作品は、その辺を資本主義者の本質として鮮明に描写していたから、私もこれなら政治部将校が喜びそうだと感じたものである。と、同時に、私の中に新たな疑問が湧き上った。
 あの炊事係は、戦前いったい何者だったのであろうか、
 そんな時、この薄暗がりのラーゲルの中で
小さな事件が持ち上がった。
 隣の組の幹候上がりの兵長が、分配中のパンの一切れを盗んで捕まったと言うのである。
 夕食の分配は、既に暗くなったゼムランカの中で、油を垂らした可細い火芯を頼りに行うから、正に手探りの状態である。然もみんなにとっては、一日中で最も大切な時間でもある。
 とうじつの当番が、円い黒パンを出来るだけ平等に切る。その一切れづつを天秤に掛けて軽量して加減する。更に計量を終えたパンの夫々に番号札をおく、今度はその番号を引くための順番を決めるクジを引く、そして最後に、番号を頼りに自己責任による一切れの貴重なパンを得ることが出来るのである。
 ところが、何せ薄暗い手探り状態の中での作業である。
 突然暗がりからぬうと手が伸びて、パンの一片を握って逃げたというのである。
 勿論直ぐ捕えられたが、あきれ返る程幼稚な行動である。
 ところが、捕えてみればその犯人は、軍隊時代は幹部候補生として将来を嘱望された音大出身のインテリだというのである。
 ラーゲルの二段になっている構造の、下の段の、更に下に身を潜めていたのである。
 本人は当然その成り行きを予想しているはずなのに何故、と、思うのは今の時代の常識で、当時はそれ程食への願望が強烈で、常識のバランスが少しでも崩れると、誰もが同じ行動を取りかねない状態にあったのである。
 その組長は止むを得ず罰として、彼に無期限の便所掃除を命じて、組員への見せしめにしたようである。
 通常通り作業に出て、泥のように疲れて帰り、ほっとする間の貴重な時間を奪われるのである。
 冬の便所は瞬間冷凍するから、つるはしで砕き、手押し車で運んで捨てる。
 その後数日間は、作業から帰ってラーゲルに入り、ふと、表に出てみると、便所作業を強いられた弱々しい彼の姿が、ひょろひょろと手押車を押しているのが目についた。
 ところが、心身共に参って早晩根を挙げるだろうと思った彼の作業は、意外にも忠実に、指示通り実行されているようであった。
 私はむしろ不思議に感じてしまった。
 彼は、作業を終えて、手押車を逆さに立掛けると、疲れた足取りで自分の定位置に戻り、
他の仲間と同様に夕食の分配を待った。
 私にはどうしても不思議でたまらなかった。
あの体力で、過酷な作業が遣り通せるとはとても信じられなかったからである。
 ところが、私は意外な事実を知ることになる。彼の罰作業を伝え知った例の炊事係が、密かに彼を招き入れて、お握りを与えていたというのである。
あの米で作られたおにぎり、彼の表情が意外に明るいのも、寒さの中の罰作業を平然と遣り遂げているらしいのも、聾唖者炊事係の助けによるものであることが判った。

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2021年8月23日月曜日

「5重の福音」2021年8月22日_純福音船橋愛隣キリスト教会参考

 





2021年8月22日_純福音船橋愛隣キリスト教会
「5重の福音(ごじゅのふくいん)」

心 遜り(へりくだり)神様に礼拝を捧げるとき
神様の全き(まったき)愛に触れられて 恵みの
時間となる
数字だけを聞けば驚くしかないコロナ過の一週
にあっても 無事に過ごせた一週間だったことを
感謝して礼拝を捧げる アーメン

福音は聖書の教えであって 確信 神様の教え
通りに過ごすためのアイテムなのです

福音には5つの重要視(じゅうようし)される
福音があり
「5重の福音」と言います

「5重の福音」
1. 新生(しんせい)の福音
2. 聖霊充満(せいれいじゅうまん)の福音
3. 癒し(いやし)の福音
4. 祝福(しゅくふく)の福音
5. 再臨(さいりん)の福音

私たちは聖書の御言葉のように 罪を証しし
一度死に キリストの御名に神様との
関係が繋がるようにと「新生の祝福」に
授かり 神様に再開 生かされました

1. さてあなたがたは、先には自分の罪過と罪とに
よって死んでいた者であって、2. かつてはそれらの
中で、この世のならわしに従い、空中の権をもつ君、
すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って、
歩いていたのである。 3. また、わたしたちもみな、
かつては彼らの中にいて、肉の欲に従って日を過ごし、
肉とその思いとの欲するままを行い、ほかの人々と同じく、
生れながらの怒りの子であった。4. しかるに、あわれみ
に富む神は、わたしたちを愛して下さったその大きな
愛をもって、5. 罪過によって死んでいたわたしたちを、
キリストと共に生かし、あなたがたの救われたのは、
恵みによるのである
(エペソ人への手紙2章1-5節)

罪の御怒り(みいかり)を受ける者が
赦されたのです

新生した今は
肉の欲に従って日を過ごし、
肉とその思いとの欲するままの生活を過ご
してはいけません
狡猾(こうかつ)に強欲(ごうよく)に生きては
いけません

私たちは 神様 イエス様の慈愛と哀れみに
よって 生まれ聖霊様の働きによって変わりました

その恵みに 似つかわしくない ついて行けない
生活があるとしたら それは見直すべきです
聖霊様に聖霊充満を求めるべきです
「聖霊充満の福音」を悟るべきです

新生する者が天国に入れます
私たちが新生しなければ その恵みの全ても
バブル(泡)となって消えるのです

ヨハネが捕えられた後、イエスはガリラヤに行き、
神の福音を宣べ伝えて言われ 15.「時は満ちた、
神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」。
(マルコの福音書1章14-15節)

新生方法は「悔い改め」です
悔い改めて福音を信じることです
福音は イエス様がこの世に来て死んだこと
そして 今も天国の神様の右の座にいる
ことを確信することです

欲のままに生活することが正しくないことを
知って 神様の教えに従いイエス様の教えに
近づこうとすることです

今 世界はキリスト教への迫害へと妨げへと
向かっています

私たちは主なるイエスキリストを命がけで
愛し求めなければなりません
聖霊充満にイエス様のご臨在を感謝し
感じ実感して共に喜びを分かち合いましょう

私たちには聖霊様によって癒しの恵みが
与えられています
神様の一言を聖書の御言葉を持って伝える
なら 私たちの為に其の命を捨てた神様の
力は聖霊様と共に働く(波動)するのです
神様は決してヘビを与えるような方ではありません
聖書に書いてあるように「耐えられないような
試錬に会わせることはない」方です

13. あなたがたの会った試錬で、世の常でない
ものはない。神は真実である。あなたがたを
耐えられないような試錬に会わせることはない
ばかりか、試錬と同時に、それに耐えられる
ように、のがれる道も備て下さるのである。
(コリント人への第一の手紙10章13節)

「癒しの福音」に確信を持って 大胆に主の
御心を分かち合う者となりましょう

23. イエスはガリラヤの全地を巡り歩いて、
諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中の
あらゆる病気、あらゆるわずらいをおいやしに
なった。
(マタイの福音書4章23節)

イエス様が 生まれた場所は
馬小屋で 飼い葉桶に寝かされました
イエス様は 私たちを富む者とするために
王の王でありながら 自らを低くして
お生まれになったのです
「祝福の福音」良い知らせ ゴスペルです

イエス様の誕生は 私たちにアブラハムの
名誉ある祝福を与えて下さるものです
イエス様の呪いは 私たちの代価を払うもの
でありアブラハムの祝福を私たちに無償で
下さるためのものです
私たちは既に祝福の中に置かれている喜びを
知る必要があるのです

「再臨の福音」を持って イエス様は必ず
来て 私たちを天国へと向かい入れて下さいます
初臨がすでにあったように 再臨もまた
必ず訪れることを知りましょう
天国への 私たちの道はすでに引かれているのだから
それを信じて 天国に行くまで 神様の
恵みにあずかりたいと祈ります
ハレルヤ エーメン

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サンライズクリスチャンセンターみさと吉川2021年 8月22日_主日金子辰己雄師

十五)石切山「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 




十五)石切山「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 石切山は、岩石が入り組んで形成された、厳しい岩石掘り出しの山である。その岩石をつるはしで掘り起こし、砕いて地上に向けて転げ落とす。
 下ではその岩石を受け止めて、集積して正方形に積み上げる、その積み上げられた岩石を、上下左右から計算して、ノルマの達成割合が計算される。
 ところが、単に頂上で掘り起こした岩石を転がり落とすだけでは、とてもノルマの達成はおぼつかない。
 そこて、同じ山の中腹でも、頂上と同様に
掘り出し作業をすることで、よりノルマの倍増をねらうのである。
 その日も、頂上を形作る石切山の背景には、突き抜けるような空の青さがあった。
 頂上から「行くぞう」の声、
 中腹での作業者はその声に応じて「おう」
 さっと身を引いて、転がり落ちる岩石に注目する。だから中腹の作業者は、常に神経を頂上に集中して作業を続けざるを得ないのである。
 従って、この中腹での作業者と頂上での作業者との連携の可否が、如何にこの作業場での作業能率を上げられるかに繋がり、それが厳しいノルマ達成の可否にも繋がるのである。
 その時私は、中腹で指揮を執っていた。
 頂上と中腹、そして下の状況を確認しながら、如何に事故無く、能率的に作業を続行できるかがその日の私に与えられた役割であった。
 今朝この作業場に着いてから、何度か「行くぞう」「おう」の呼応が繰り返されて、そろそろ昼の休憩も間近い頃と思われた。
 今日は、中腹の作業に老兵藤根ら数名が当たっていた。
 藤根は秋田県出身の補充兵で、私と同じハルピン以来の仲間である。
 私がビロビジャンに着いて、数日後の日曜日、何気なくケバケバしく彩られた壁新聞を見ていると、「あらっ 親父だべさ」と、秋田弁で声を掛けたのが藤根である。思わずお互いに手を握り合って「お前も生きてたのか」と、感激の対面をしたものである。
 当時彼は神経痛を患っていた。かつては豪快に見えた顔色が、如何にも弱々しく、頬 には白い髭がまばらであった
 シベリアでは、形に見えない痛みは病気とは認めないから、神経痛等の痛みを訴えると、即座に作業のサボりと混同されてしまう。
 彼の今置かれている立場は、その見違えるような弱々しい表情からも汲み取れた。
 私は早速彼に案内させて、現在の彼の組長に会った。
 組長は、最近ソ側が主導する、民主化運動の結果選出されたらしい、軍隊経験の無い開拓団出身の如何にも若い青年であった。
「政治部将校には俺が交渉するから、藤根を俺の組にくれないか」
 元々ノルマは人員数によって割り当てられるから、彼にとっては願ってもないことであったに違いない。
「政治部将校の了解を取ってくれるならいいですよ」と言うことになった。
 政治部将校にしてみれば、人員の移動分だけノルマ量を移動するだけのことで、それで能率が上がるのであれば願ってもないことなのである。
 問題は、藤根が私の組に入って、ノルマ分だけの仕事が出来るか否かということである。
 私の組員にしても同様である。各人が夫々限界までの作業に挑んでいる。無駄な一人が増えることが何を意味するか、言わなくとも判りきったことである。
 然し私は、藤根の性格や力量を充分に知っている積りである。必ずブラスに役立つことに確信を持っていた。
 私は、藤根の労働を免じて、所謂組全体の世話係りを命じた。
 当然彼のノルマは組員全員に割り当てられた。
 神経痛という見えない痛さに耐えながら、彼は予想通りの働きをしてくれた。
 先ず作業場に着くと火をおこす。
 食器代用のカンガラに水を組み入れて、スープ用の雑草を採取する。
 作業に出発してから唯一の楽しみ、それは昼食時にラーゲル( 宿舎) から届けられるスープ状の、各人缶ガラ一杯の食事である。
 とても、こんなもので満腹感など得られるはずが無い。
 ところが、今日は缶ガラが各二つ並んでいるのである。
 まさか、と思う驚きである。
 一つの缶は例のスープ状の食事だが、一つの缶には、岩塩に味付けされた新鮮な野菜を思わせる雑草が溢れるように、ふつふつと煮えているのである。
 みんなの顔が一様に驚きに変わり藤根を見た。藤根は照れたように焚き火をいじると、火勢は一気に燃え上がった。
 そんなことなどもあって、藤根の評判は極度に上がり、従って私の対面も保てたというものである。
 ところが今日は、一名が発熱で休んでしまった。その代役として、藤根が作業への参加を申し出たのである。
 それが石切山の中腹の、この難作業である
彼は朝から緊張して、上からの声に大声で反応して仕事を続けていた。
そろそろ午前の仕事も終わりかな、と思われる頃、
「行くぞう」と、上からの声。 
「おう」と、応じて転がり落ちる岩石
そんなことが何回か繰り返されて
「ゆくぞう」と上からの声
「おう」と、藤根が応じ
さっ、と避けた積りの藤根の左足が、ずるりと土砂に流れた。
真近に居た私は咄嗟に彼を蹴り上げた
岩石は速度を増して転げ落ちていったが、私は瞬間何も見えなくなったようである。


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2021年8月22日_葦のかご教会_キリストの思いを受け取る(創世記18:16-33)

2021年8月22日_純福音千葉教会「従順(第一サムエル15章17-23節)」日本語/韓国語

2021年8月22日土浦グレイスキリスト教会の主日礼拝伊藤仁宣教師ー地の果てにまで主と共に。

2021年8月22日_鷲敷キリスト教会 礼拝メッセージ_詩篇31篇1~24節

十四)すれ違った男「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 



十四)すれ違った男「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 さて、ビロビジャンのこの収容所に落ち着いて、最初は病院からの弱兵ということもあって、比較的軽作業に回されていたが、何回か人員が入れ替わり、作業場が変る度に、労働の度合いは徐々に軽から重へと変っていった。
 ある日、作業への出発前の朝のゼムランカに、突然政治部将校が訪れた。此処では政治部将校の権限は絶対なので、「これは何かある」と直感した。
 彼は、舎内の暗がりをまっすぐ進んで、一番奥のペチカの前に立った。
 私は平静を装いながら彼の前に歩み寄り手を差し伸べた。彼の手を握りながら、「今度は何だ 」と、怒りを込めて問いかけると、
彼の眼鏡の奥の目がにっと笑って、無頓着に紙片を広げて読み始めた。
「今日から、次に読み上げる者は、ノーセの組に入り、石切山の作業に参加する。」
 石切山の作業は重労働の部類に属し、ノルマもなかなか厳しいと聞いていたが、私は五十名の兵を割り当てられて、この難作業に挑むことになった。
 早速当日から石切山に向かうことになった。ショベルやつるはしを背に、五十名の隊列がラーゲルを出る。
 先頭に歩哨が、そして最後尾に歩哨とナチャーニック( 監督) と私が続く。
 此処でもナチャーニックは例の髭の老人ニ
コルフであった。
 ニコルフについて、他のナチャーニックは畏敬と憐れみのまなざしで云う。
「彼は、元々帝政ロシヤの貴族の出なのだ」
 今は共産主義国家の全盛期、彼が、原因はともあれ、流刑地シベリアの地で飄々と生きているのには、それなりの意味があるのだろうと思う。私が見る限り、この枯れ木のような老人には、身についた気品のようなものがあり、幼少の頃からの慣わしの様な清潔感が身についていた。
 世は正に共産党の全盛期、その表徴であるスターリンについて聞いてみると、彼は即座に手で払いのけるように云う。「ニホヤ( 駄目だ) 」と、吐き捨てた。シベリアといえ、このソ連邦の中での話である。  
 私は徐々に、この枯れた老人に親父に接するような親近感を覚えるようになっていた。だから、作業場への進行中も、最後尾を彼と並んで歩いていると、唯それだけで何となく爽やかな空気の流れを感じるのである。
 途中荒削りの道路が急に狭まった辺りに、丸太作りの小さな橋が架かっていた。これを渡ると直ぐその先には石切り山の頂上が見えるはずである。
 四列の縦隊が、約束事のように此処だけは二列になって進む。
 隊列が渡り、最期に私とナチャーニックが渡ろうとすると、その脇をすり抜けるように
反対側から一人の住民が渡っていった。
 私ははっとした。
 その住民が、あまりにも日本人的な雰囲気を持っていたからである。
 服装は完全にソ連農民である。麻袋を背負い、全く私らには目もくれず、下を向いたまま渡っていった。
 然し、私はすれ違う瞬間のなんとも言えない雰囲気で、これは日本人だ、と感じてしまった。日本語で呼びかけると、何の抵抗感もなく微笑を返してくれる、そんな不思議な雰囲気を感じていた。
 突然ナチャ―ニックが独り言のように云った。「ャポンスキーだ( 日本人だ) 」
 私ははっとして彼の顔を見た、
 彼は当然のように、一寸肩をすくめて歩き続けた。
 私は咄嗟に片側によると、屈み込んで靴紐を解いた。歩哨が慌てて振返って寄ってきた。
私はかがんだまま靴紐を直しながら、咄嗟に地面に向かって叫んだ「とうほくか 」
兵隊らが振返り、歩哨もきょとんと側に立っている。
 私はゆっくり立ち上がると、遠くで振返ったらしい雰囲気を感じ、微かに「んだぁ」と
聞こえたような気がした。
 私はハルピンでも、入ソ後も随分多くの東北人に囲まれていたが、特に青森県人の整った顔には独特の雰囲気があるように思う。
 今すれ違った顔は、正にあの顔だったのである。
 戦前のノモンハン事変の頃、チチハル陸軍病院は、野戦病院としての機能を遺憾なく発揮したという。前線から送られてくる夥しい数の負傷者が廊下に溢れ、看護婦も衛生兵も昼夜を分かたず活動したという。そんな伝説的な話題の中から想像しても、負傷して意識不明のままシベリアに残された日本兵のいたことは容易に想像出来るのである。
 当時の、思想的にも厳しく訓練された日本の軍律に阻まれて、自らの戸籍すら抹殺した者が居なかったとは言えないのではなかろうか、
 私は、この日の作業の帰途、例のナチャ―ニックに話してみた、
 彼は、前を向いたまま暫く歩いてから、ふと立ち止まって、一寸肩をすぼめて見せた。
その、ナチャーニックの小さな動作が何を意味するのか、
「そっとして置いてやれよ」とも、「無駄なことだ」とも受け取れる微妙な動きであった。
自らが革命に敗れて、彼自身も今シベリアに居る。そんな男の全てを見通した素直な意見であったような気もするし、シベリアの大地に溶け込んで生き続けようとする、そのことへの、男としての思いやりであったような気もするのである。
 終戦を境にして、私等の心は一変したけれども、私にも戦陣訓の重みが、何にも増して尊いと確信していた時期があった。生きて辱めを受けないことが、日本人として唯一残された体面であることを訓えられた。そして多くの軍人がそれに忠実であろうとして死んでいった。故国を捨てたのではない、親、兄弟を捨てたのではない、故国のために、親兄弟を守り抜く為に、自らを滅することが出来たはずである。 
 その夜私の頭の中には、あの男の顔が何時までもちらついて離れなかった。何時もなら泥のように眠るはずの私の中に、隙間から漏れる細い光のように、周囲の無遠慮ないびきの谷間を、一層研ぎすまされているようであった。
 私の中では、今日あの陸橋で出会った労働者風の男が、既に完全にシベリアの住人になりきっているらしいことに安らぎを覚えた。
 この暗いラーゲルの中の一点を凝視しながら、いつの間にか私自身が彼の心に移り住んでいるようであった。
 のどかな田園風景が広がり、その中に麻袋を背負った彼が立っている。どちらに向かって行くのであろうか、彼は暫く立ち止り、うずくまり、やがてゆっくり立ち上がり、其の侭きびすを返し、遠い雲間に消えていった。


(シベリアへの抑留、極寒の地での凍土と病いとの戦い。生き抜いた者達へ渡された
「帰国の途」という切符とは・・・チチハル陸軍病院経理勤務、そして終戦。ハルピン
への移動・・・、病院開設・・・。傷病兵、難民で施設はあふれ、修羅場と化した。
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2021年8月15日塩尻聖書教会_敗戦平和記念礼拝ダニエル書9章1〜20「自分たちの罪、自分の罪」

2021年8月21日土曜日

 十三)緑の街ビロビジャン「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 





 十三)緑の街ビロビジャン「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 病院の玄関前に整列した私達十三名は、ソ連人院長以下日本人軍医等を前にして、出発のための申告を行った。
「私以下十三名は、只今より日本に向けて出発します。ソ連邦で学んだ民主的貴重な経験を活かし反動分子に立ち向かう覚悟であります」
 院長は嬉しそうに敬礼を返し、ニコニコと手を振った。
 私達はトラックに乗り込み、何やら訳のわからない期待に胸膨らませて出発した。
 深い緑が色濃くなったシベリアの大地を、太陽がぎらぎらと照らし始めたが、間もなくまるで人家の見えない森林を縫って、トラックは踊るように走り続けた。
 当然何処かの駅に着くことを期待していたのだが、突然トラックは埃っぽい町並みに入り、それを突き抜けると、目の前に橋桁が見えてきた。その手前を左に曲がり、今度はゆったりと流れる川べりに沿って走り始めた。
 そのまま街外れまで走り続けると、急に目の前が開けてトラックが止まった。すると其処には、何と今まで各所で見慣れてきた、あのけばけばしいラーゲル( 収容所) の看板が大きく掲げられているではないか、みんなが「あっ」と、絶句した。そして一瞬にして事情を判断した私達は、やっぱりと肩を落とし、今、目の前に広がっている無数のゼムランカ( 半土中の宿舎) を、トラックの上から唖然と見下ろすのであった。
 私も、こみ上げてくる怒りを、辛うじて飲み込んで平静を装い、
「さぁ、また頑張ろうぜ」と、誰にともなく声を掛けてトラックを降りた。
 やはり夢だったのだ。判りきっていることなのに、ついぞ期待をしてしまった。それは自分とは関わりの無いところを浮遊する夢だったのだ。
 それにしても、ソ連の院長軍医少佐のあの青い目はいったい何だったのだ、何とも切ない気持ちが心の奥に黒いかたまりとなって残った。
 この街ピロビジャンは、入ソ後最初に入った収容所オブルチアと、極東の首都ハバロスクとのほぼ中間に位置し、ソ満国境を流れる河黒竜江からは、凡そ百キロの地点にあるらしい、街には比較的近代的な建物も多く、道幅も広く、北海道の首都札幌に似た、緑の多い清潔感の漂う街の様であった。
 河に沿ってラーゲル( 収容所)があるのは、監視を容易にするための彼らの智恵なのだが、この不気味などろんとした流れの土手に、二メートル程の通路を残して、三重の鉄条網が張り巡らされている。
 ラーゲルを入ると、直ぐ右側に衛兵所があり、その後ろに消防塔のような望楼が立っている。歩哨は、この河と鉄条網との間の通路を通って出勤し、望楼に登る。
 夜になると、この望楼からサーチライトが流れ、鉄条網の線を照らし、なめるようにラーゲルの屋根を一巡する。サーチライトと共に狙撃兵が銃口を移動するから、仮に鉄条網に人の手が触れると、その瞬間、間髪を要れず銃声が炸裂し、非常のサイレンが鳴り響くということになる。
 私らは、ずらりと立ち並んだラーゲルの、中ほどの組に編入されることになった。病院からの退院者と言うことで、何処の組からも歓迎されないのは覚悟をしていたが、一応ばらばらに分けて配置され、夫々の組に落ち着くことになった。
 ビロビジャンでは種々雑多の作業を行ったが、その主な業種を挙げると次の通りである。
病院からの退院者と言うことで、最初は少人数で、作業も比較的軽度に始まり、徐々に重労働に移行したように思われた。
 その例を挙げると

  ( 駅前ロータリーの花畑作業)
 ビロビジャン駅前ロータリーの花畑の手入れである。住民が寄ってきてしきりに話し掛ける。特にユダヤ系と思われるきらびやかに着飾った太った中年女性が多かった。
  
  ( 国営農場の収穫作業)
 収穫作業とは云っても、収穫は殆ど機械で行うので、機械が取り残した野菜の収穫やその後の処理である。春になると取り残された馬鈴薯は澱粉化する。それを密かに持ち帰って水で練り、ペチカで焼くと香ばしい餅のようになる。

  ( 公共施設等の清掃作業)  
国営の劇場や集会所等の清掃である。清掃とは云っても、各施設には夫々清掃員がいるから、我々が行うのは主としてトイレの便層便層の掃除である。これは主に冬季に行うから、トイレは完全に凍結している。その便槽に入り、つるはしで砕き、もっこで引き上げて捨てる。昼食時焚き火の側で、衣服についた氷片は、たちまち溶けて異様な臭気を放つ。

  ( 工作作業)
 旋盤作業等、経験者は高ノルマが期待出来るが、経験の無いものは所内の清掃や資材の運搬などを行う。工場は主として軍需工場の跡が使われていたが、少年刑務所が経営するらしい工場もあり、ここでは服役作業中の少年に突然昼食を奪われたり、トイレの最中に襲われてバンドを引き抜かれるということもあった。

  ( 道路作業)
土を掘り起こし、その後を平坦にして砕石を入れて道路にする。何故かシベリアでは冬に行う作業で、凍結した土は岩のように固く、つるはしの下で火花が散る。だからノルマが上がらず、我々にとっては厳しい難作業の一つである。

  ( 伐採作業)
 二人鋸で巨木を両側から切り倒す。斜面の反対側に切り目を入れて切り進むと、巨木は思った方向に轟然と音を立てて倒れる。ところが、倒れる瞬間にその小枝に触れたりすると、身体は思わぬ方向に吹き飛ばされて肋骨をへし折ったりすることになる。

  ( 集積作業)
伐採した巨木の枝を払い、その枝を焼き、丸太は馬又は人力で搬出する。谷間を利用すると、巨木は轟然と音を立てて滑り落ちる。これを積み重ねてノルマを測る。

  ( 電柱工事)
道路を作り、次に行うのが電柱の施設工事である。丸太を運んで等間隔に穴を掘って電柱を立てる。殆どの作業を人力で行うから大変な重労働である。

 ( 建築の基礎工事)
普通の家屋は丸太作りだから、全て斧一丁で削り組み立てる。隙間や屋根裏、床下にはツンドラを敷き詰めて防寒する。ビロビジャンでは、街の目抜き通りに、丸太作りの巨大な二階建てアパートを散見した。

 ( ペンキ塗り)
特にペンキらしい物は無かったから、石灰を水に溶かして使用する。当然触れると衣服につくが、あまり気にしないようである。白色の好きな国民性で、何処の家庭も壁は白、天井も白、カーテンも白である。

  ( 石炭運搬)
石炭運搬とは云っても、搬送するよりはむしろ、積み上げた石炭の近距離移動が多い。
積み上げられた石炭は自然発火すると、終日めらめらと燃え続けるから、それを防ぐための近距離移動である。

  ( 氷割り作業)
春を呼ぶ行事である。放置すると、河いっぱいに張り詰めた巨大な氷は橋桁をさらって流れてしまう。河の氷が溶け始める前に、各所に細い鉄棒で穴を掘り、発破を詰めて爆破する。爆破を待つ間のひととき、氷に寝転んで瞼に遠く故郷の春の空を思い浮かべる。

  ( 除雪作業)
 主としてソ満国境近くの施設の除雪であった。酷寒の中をひた走るトラック上での耐寒には必死であった。全員足を踏み鳴らして大声で歌を歌って寒さに耐えた。さて、雪は粉末となってさらりと滑るから、除雪は一向に-進まず疲労感だけが増幅した。

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2021年8月20日金曜日

ガソリン160円時代突入2021年8月20日

 ガソリン160円時代突入2021年8月20日


「ガソリン160円時代突入」と
ニュース記事を最近見たが・・・
ナゼ?????
それでもガソリン税の重ね取りをいまだに
しているのだろうか?
結果 運搬費の高騰(こうとう)に繋がり
物価の高騰へと繋がって行く
コロナ過 コロナ過を理由に 産業が病んで
いる時に 経済までも 死亡率を高めて
よいのだろうか?

先日 ある高齢者が仕事を探しに行ったら
今のコロナ過にあって 高齢者の仕事は
「ビルの管理の仕事」か「道路警備の仕事」
「清掃員」しか無い 「あればイイほうだ」
と言われたという

他の仕事はどれも 若い希望者が殺到していて
高齢者は仕事がなかなか見つからないから
紹介も出来ない と言われたそうである

それだけ逼迫(ひっぱく)した時代にあって
日本は 不用なマスク1枚と10万円 だけなのだ
ろうか?
消費税も動かず ガソリン税も下がらず
おまけに 税金の最速ばかりがコマメに届く
便乗するようにN丸Kまで自宅訪問!
・・・
思わず「サギ」と思ったゼ

食べるに苦しく 動くに苦しい時代にあっても
警察は ノルマ達成なのか 上げ足取りか!
最近 いたるところに うようよ 
一時停止だ シートベルトだと 夜中の電車も無い
時間に踏切でなにしているの? と
立っているような気がするし!

人情 仁義 はもう無くなったのか?

そんなことが呟き漏れる この頃である

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2021年8月18日(水)純福音千葉教会「黙示録17章18章」_日本語

十二)チョープローゼル( 暖かい湖 ) 「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より

 





十二)チョープローゼル( 暖かい湖 ) 「哀しき夕陽、作者 能瀬敏夫」より
     
列者が着くと、プラットホームから大分離れたところで、伸び上がるようにして取っ手につかまり、歩哨に押し上げられて乗り込んだ。
客室は二段になっていて、上段の空いている所に身体を捻じ曲げるようにして入り込むと、歩哨と向き合って座った。歩哨は私の監視役としてついてきたのだが、また、私の案内役でもあった。
下の席から上がってくる煙草の煙りと共に、男女の甲高いロシヤ語が交錯した。
大部分が労働者らしく、座席いっぱいに身体を伸ばしたり、そんな喧騒の中に円くなって寝込んでいる者もいる。
そんなロシヤ人の中にたった一人日本人がいるのに、特に注目するでもなく、列車は闇の中を鈍い振動を残して走り続けた。
私はポケットからマホルカ( 茎煙草) をつまみ出して歩哨にあごをしゃくると、彼はズボンのポケットから皺くちゃな新聞紙を取り出した.
二人はマホルカを上手に包み、その端を唇で湿し、指先でしごくと、不恰好だが煙草になった。赤い火が走り、甘辛い香りが口いっぱいに広がり、煙となって吐き出された。
ときどき窓を掠めて鈍い灯りが見えたりしたが、あとは暗さが果てしなく続いているようであった。
五、六時間も走ったであろうか、列車が止まり、歩哨に続いて私も大地に降り立った。中年女性の丸々と肥えた赤ら顔が、カンテラを上げると、列車はそのまま私ら二人を残して走り去った。急に茫漠たるシベリアの大地が足元に広がり、例えようもない不安が私を襲った。
歩哨は何度も来た事があるらしく、自動小銃を斜めに背負うと「ダワイ」と、つぶやくように下を向いて歩き始めた。全く人気の無い大地だが、暗さに目が慣れてくると、おぼろげながら道路の輪郭が見え、厳しい寒さの中にも樹々の若葉が匂うようであった。
 ここは、チョープローゼルと言う所である。「暖かい湖」と、言う意味らしいが、何処にも湖らしい風景は見えず、霞の向こうには深い森が続いているように思われた。
 病院は駅から三、四十分のところにあった。
既に真夜中なのだがぼんやりと灯りが見えた。その点在する灯りの広さから判断すると、随分細長い建物のようであった。
 衛兵所の小窓を開けて、歩哨が二言、三言話すと、予め連絡がしてあったと見えて、すぐ中に入れられた。玄関に入ると消毒薬の匂いがつんと鼻をついたが、それはほっとする程身に沁みる、かつての懐かしい病院の匂いでもあった。
 驚いたことに、白衣を着た日本人の看護婦が現れ、当然のように私を病室に案内した。
 私は彼女を目で追いながら、ポケットをさらう様にしてマホルカを摘み、唖然として彼女に見とれている歩哨のポケットに入れた。彼ははっとしたように視線を逸らし、照れ臭そうにあごをさすると、にやりと笑ってその手を私に差し出した。私はその若者らしい大きなごつい手を握り返し、そのまま胸の辺りで小さく振って看護婦の後に続いた。
 病室には三十程のベッドが並び、心地よい室温にみんなぐっすり寝込んでいるようであった。手続きは明日にするからと、とりあえず体温をとることになった。
「皆さんは何処の部隊でありますか 」
 と軍隊調で問うと、目のくりくりとしたまだ少女さの抜けきらない看護婦は、「私等は孫呉の病院ですよ」と、言った。
「ああ孫呉ですか、孫呉ならよく私のところからも患者を送りました。私はチチハルの病院です」と、急に親しみが湧き、懐かしさが溢れてきた。
 彼女はちょっと目を大きく開いたが、すぐ平静に戻り、「どうぞ」と、体温計を受け取ると鉛筆を握りなおし、急に「あらっ」と、私の顔と見比べ、「もう少し入れて下さい」と、不満そうに押し戻してよこした。
 私は「いいです、もう熱は無いんです」と、覚悟を決めた。
 彼女はきょとんとして「でも…」と、もじもじしていたが、気をとり直したように「では休んでください」と、ベッドの襟を直すと、不思議そうに首を傾げながら廊下に消えた。
 何か、昨日までのことが嘘のようにほっとした気持ちと、まぁ、なるようになるさ、と、自分に言い聞かせる不安な気持ちとが交錯して、ベッドの上で長々と、伸び上がるようにして頭の下に手を組んだ。
 カーテンのない枕元の窓ガラスに、樹々の枝が風のように揺れるのが見え、いつか私は夢の中に入っていった。
 目を覚ますと、朝陽がいっぱいに溢れていた。一斉に朝の検温が始まった。昨夜は少女のように見えた看護婦が、今朝は尼僧のような落ちつきがあり、急に近寄り難いものを感じたが、彼女の口元から出る何気ない事務的な声の響きを、私は思わず目をつぶって深々と味わった。
 当然のことながら、今朝も体温は平常であった。しかし、新患であると言うことで特別に診察があった。診察とは言っても、日本人の若い軍医が聴診器を当てて、触診をするだけのことで、要するにそれだけで可能な範囲の診断ということであった。
 検温表に目を通し、しきりに心音を聞いていた軍医が、「まぁいいか」と、ひとごとのように言って、「二、三日入院して様子を見ましょうよ」と、言った。
 後ろに続いた婦長が寄ってきて、「丁度良かったわ、大丈夫でしたら、この病室の室長をやってくださいよ」と、言う。
 要するに、朝の体操に始まり、食事や伝達事項、病室の掃除、検温の補助、朝夕の点呼、その他諸々に関するこの室の指揮を取ってくれ、と、言うわけである。
 そんなことで、私にとっては入ソ以来久々に平穏な日々が続いた。
 最初軍医は、二、三日と言っていたのに、それが五日となり、一週間となって、漸く退院が決まり、病院の裏側にあったゼムランカ( 宿舎) の訓練隊に入ることになった。
 訓練隊は、退院して作業に参加するまでの体力づくりの場であったから、シベリア各地から、何らかの疾患を経て、辛うじてここまで来た者達の溜まり場であった。
 勿論、完全に治癒した者もいるが、内科的疾患の場合は、触診で分る場合は別として、あとは熱が平静に戻った時点で此処に集められるから、慢性病、神経的疾患、神経痛は因より、心肺に関する疾患も、一定の期間を経過して平熱が認められると、自動的に退院措置が取られるようであった。だから、とても完治したとも思われない兵もいて、そんな兵は、作業を外れて、それで無くとも薄暗いゼムランカの土間に、気だるそうに動いていた。
 しかし、健康を取り戻した者にとっては、ここでの作業は、農作業、ペンキ塗り、公園の掃除、公共施設の便所掃除といった具合に、比較的軽作業であったから、本来の作業に比べると天国であった。
ただ、全くの他国者同士の集団であったから、集団としての統制がとりづらく、作業の割り振り、グループの編成なども難しいが、ゼムランカに戻ると、その暗がりでは、いつも正面に背を向けて、独りでごそごそと何かをしている者が多かった。
 本部には、予め各地の作業場から、作業員の要請が溜まっているらしく、一応回復したと判断された者は、突然のように三人、五人とトラックに乗せられて、何れかの作業場へと送り込まれていった。
 そんなとき、突然私も呼び出されて院長の前に立った。ソ連の軍医少佐である院長は、私を見詰め、手元の書類と見比べながら言った。「ノーセ」と、目で確認してから、「ダモイ、ダモイ」と、私を指差し、通訳を通じて話し始めた。
 意外にも、私らを日本へ帰すと言うのである。入院以来の模範的行動を認め、特に日本側軍医の推薦があったので、それを院長である少佐が承認し、特に今回のダモイグループに入れると言うのである。
 私のほかにも十二名の兵が選ばれたので、彼等は喜びを懸命に堪えて私の左に整列した。
 私は、この十二名を指揮して故国に向かうことになった。
 院長は私に、「妻はいるか 」「両親は元気か 」と、聞いた。「敗戦後の日本は大変だが民主化のために頑張れ」とも言った。
 私の中に、ぼんやりと夢とも現実ともつかない思いが広がっていった。
 本当かもしれない、いや、まさか
 院長が去ると、周囲で成り行きを見ていた兵隊がどっと寄ってきた。みんなが羨ましがり、伝言を頼むと、予め用意していたらしい
小さく書き込んだ紙片を渡す者もいた。まさか、と、まるで信じない者もいたが、徐々に彼らの目の色も変ってきた。
 日本側軍医が推薦し、それを院長が承認すると言う格式ばった行事はかつて無いことで、何か信憑性がありそうであった。

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Eng,Kor sub)
항상영원히까지
https://www.youtube.com/watch?v=xTuqgreT0hg&feature=share


【賛美】善き力にわれ囲まれ
By loving forces
선한 능력으로,ENG/KOR sub
covered by Seekers
Eng,Korsub)
항상영원히까지
https://www.youtube.com/watch?v=2tCshyJunSM