2017年11月26日日曜日

大洗の嵐

大洗の嵐

その日 私は茨城の大洗にいた
その日は 台風警報が出ていて
台風の風に巻き付かれた大波は 葉ばかり知らず
(はばかりしらず)に吹き荒び(ふきすさび)浜辺を
乗り越えて車道の方まで塩飛沫(しおしぶき)を
まき散らしていたのだった

車のフロントガラスは まるで洗車機の中を
走るように雨が打ち付け 
私たちはそんな中 まるでマフィアの
密会(みっかい)のように将来を語り合っていた
風は唸り(うなり)車を揺さぶる

二人の吐息が 交じり合っては
窓ガラスを曇らせる
見えない景色が 見えるかのように
遠い目線で仰ぎ見て
頭を搔き毟る(かきむしる)
思い描く二人のビジョンをタシてはヒイて
引いては足して・・・
僅かな光に車を走らせ帰路についたのである

明日は この台風も過ぎ去って
快晴の青空と 満天の夜空に遭遇(そうぐう)する
だろう・・・

清々しい空気を一呼吸 深呼吸して
新しい思いに生かされるだろう
感謝して 感謝して
(その時 私たちはまだクリスチャンではなかった)

その7カ月後 結婚するとは 思いも及ばない
出来事であった

2017年11月24日金昌民牧師「詩編13篇」(ボイスプログ)

http://bethesda.at.webry.info/201711/article_21.html

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