韓国の信仰の友より2025年6月30日・7月1日・2日・3日・4日・いつも有難う御座います。
2025年6月30日
忘れられた名をふたたび歌われる神
「ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み…こうしてベニヤミンの子らはこのようであった」（代上 8：33, 40）。時は記憶を薄れさせ、失敗は名の上に埃を降り積もらせます。かつて輝いていた者でさえ、一度の過ちで歴史の頁から消え去る―そんな世の中。けれども 神は忘れられません。歴代誌上8章は、没落したサウルの家系を静かに呼び戻します。人の歴史から消えてしまったその名を、神は一文字ずつ蘇らせ、ご自身の物語のなかに再び深く刻み込まれるのです。「わたしは、あなたが歩んだ谷を覚えている。そして、あなたをいかにして再び立ち上がらせるかを、すでに知っている。」人は失敗を覆い隠そうとしますが、神はその場所に回復の種を蒔かれます。傷を憶えておられ、そこから新しい命を芽吹かせてくださいます。今朝―かすかに聞こえるその息吹が、あなたを呼んでいます。埃に埋もれたあなたの名をそっと呼び起こし、こう告げられます。「わたしはあなたを忘れなかった。さあ、共に新たな一歩を踏み出そう。」その呼びかけが、今日一日を照らす最初の陽光となりますように。
2025年7月1日
門守のはじめの息
「彼らは一晩じゅう神の家を取り囲むように見張り、夜明けごとにその門を開いた。」(代上 9:27). 星あかりの匂いがまだ空気に残る暁（あかつき）。祭壇の灯よりも早く目覚めた者たちの名を、聖書は静かに呼びつづけます。門守（もんしゅ）、十四回にわたり繰り返されるこの呼び名は、人目にふれぬ献身をたたえる賛歌です。彼らは誰よりも早くまぶたを持ち上げ、祭司が香をささげる前に、民が祈りをささげる前に、小さな指先で鍵を回します。そのひとひらの動きが聖域に最初の息を吹き込み、闇と光の境を大きく押しひらきます。まだ誰の視線も届かぬ暁、名もなき番人は黙って持ち場に忠実でした。たとえ足跡が土埃に埋もれても、神の前では星のように澄んだ輝きを放ちます。今日、私たちの暮らしもまた、その門守の役割を受け継ぎます。家の戸を開けて捧げる最初の祈り、職場で交わすあたたかな挨拶、痛みを抱える人へ心を傾けるひととき―そのささやかな選択のすべてが、神の国へ通じる入口となります。神は私たちの華やかな成功よりも、人知れぬ従順と奉仕をこそ喜ばれます。あなたが誠実に守り抜くその場所を、主は確かに見ておられます。あなたの小さな仕えが、誰かにとって命の門となり、希望の道となるのです。どうか今日も、主が託された持ち場で―門守の心を携えて歩んでください。あなたの秘かな奉仕が世界を目覚めさせ、神の愛があなたを通してやわらかく流れてゆきます。
2025年7月2日
ギルボアの夜、ダビデの暁
ギルボアの闇が退き、露きらめく黎明が訪れました。けれども稜線にはなお暗い余韻がたちこめ、剣先のように鋭い敗北と、サウル王が残した崩れ落ちたシルエットだけが佇んでいます。『歴代誌上』十章は、この凄惨な情景を歴史家の静かな筆致で記し、わずか二節にその原因を結晶させます。「サウルが死んだのは主に背き、霊媒に伺いを立てて神に尋ねなかったからである。主はその王国をダビデに渡された」（13-14節）。敗北の灰色の背後で、神はすでに新しい暁を練り上げておられました。サウルの灯が消えるやいなや、ダビデの灯が静かにともされたのです。今朝、私たちの胸にもギルボアの冷たい風が忍び込むかもしれません。昨日の傷跡、解けぬ思い、遠ざけた祈り――サウルが神に問わずに選んだ“無言の不従順”が、どれほど深い夜を呼び寄せたかを思い起こしてください。この朝、こう祈りましょう。「主よ、この一日の王座をあなたにお返しします。人の算段でも、不安でも、占いめいた直感でもなく、ただあなたの御言葉の前にひざまずき、道を尋ねます。」そのとき主は、あなたの小さな王国を再び起こし立ててくださるでしょう。死ではなく命を、絶望ではなく希望をもって。ギルボアの夜を越え、ダビデの暁は私たちの内にも確かに昇るのです。
2025年7月3日
名もなき献身
今日は歴代誌上11章の行間に耳を澄ませます。王として油注がれる栄光の瞬間よりも、たった一行に記された「勇士たち」の物語に心が揺さぶられます。彼らは剣先で歴史の闇を切り拂いながらも、「私はダビデのそばにいた」という言葉さえ後世に残しませんでした。王座の陰で風のように駆け抜けた隠れた献身まで、神は一つ残らず御手に刻んでおられます。瓦礫の山だったエブスが「シオン」と呼ばれるまで、引き裂かれた民の心が一つの体として結ばれるまで——名もなき汗がこぼれなかった場所があったでしょうか。「命を惜しまず」（19節）水を汲み、石を積み、井戸を掘り起こした手。夜通し城門を見守った足跡の一つひとつまで、歴代誌は忘れることがありません。人の拍手はやがて静まり、歳月は勲章を色褪せさせるでしょう。けれど神は、隠れた労苦を永遠のインクで記録されます。だから、小さく見えても歩みを止めないでください。神は今日も、私たちの静かな従順を、まばゆい御国の礎石として据えておられるのですから。
2025年7月4日
闇を裂く喜び、一閃
ツィクラグの野に舞い上がっていた塵が静まりゆくと、サウルの影はなお地平の果てに淡く残っておりましたが、四方から集った足どりはすでに一つの鼓動となっておりました。ベニヤミンの鋭い矢先、ゼブルンの堅固な盾、ガド族の勇士の獅子のごとき眼差しが光を交わし合い、天の息吹さえ読み取るイッサカルの者たちが静かにささやきます。「今こそダビデのもとへ向かう時です」と。その一言の確信は風を裂く刃のように、引き裂かれた共同体を瞬く間に貫き、一つに結び合わせました。各部族が携えて来た糧と水、ぶどう酒はヘブロンの谷に山のごとく積み上げられ、飢えに先んじて「仕える喜び」が長い食卓を満たしてまいります。夜の帳が降りると、たいまつは風に舞い、星明かりと肩を並べました。傷を負った戦友の鎧を静かに脱がせる者があり、初めて出会った若者に毛布をかける者がありました。かくも細やかな親切が「戦の陣」を「平和の家」へと変えていったのです。聖書はこの光景をただ一行に凝縮いたします。「イスラエルの中に喜びがあった」（歴上12:40）。喜びとは勝利の後に添えられる装飾ではなく、神が私たちの胸に先立って注がれる泉にほかなりません。時代の霧の中で私たちは不安と競い合いに散りやすいものですが、主のみ旨に向かって心を合わせるその瞬間、言葉に尽くせぬ微笑が唇を潤します。神が備えてくださる喜びは、いかなる計算をも超えて、再び私たちを一つへと招いてくださるのです。
ハレルヤ 謝謝
(韓国) 2025/6/15オリュン教会日本語礼拝「あなたを孤児にはしない」能瀬熙至伝道師(日本語/韓国語)
https://youtu.be/6HuqOJQMzZs?si=yM9WcNd9Wn2wZ9Qd
(韓国) 2025/6/8オリュン教会日本語礼拝「聖霊により生き返れ」能瀬熙至伝道師((日本語/韓国語)
https://youtu.be/W6m70es1_GM?si=Ebye5qBtaEWKTqW0
(韓国) 2025/6/1オリュン教会日本語礼拝「主はあなたを喜ぶ」能瀬熙至伝道師((日本語/韓国語)
https://youtu.be/tzlJjVrDJtc?si=V0-YWv-_f3ICZc-S
(韓国) 2025/5/25オリュン教会日本語礼拝「結びついた友」能瀬熙至伝道師((日本語/韓国語)
https://youtu.be/7qVCTJxIOko?si=kTuBnuaw-FVdCFDv
(韓国) 2025/5/18オリュン教会日本語礼拝「結婚と夫婦」能瀬熙至伝道師((日本語/韓国語)
https://youtu.be/W-ih-O22bmQ?si=VCiIIg0owd1jb4G7
(韓国) 2025/5/4オリュン教会日本語礼拝「親と子の関係」能瀬熙至伝道師((日本語/韓国語)
https://youtu.be/L9in8blLOzQ?si=Bo0W06vBo02Kgj0a
(韓国) 2025/4/13オリュン教会日本語礼拝「私の為の十字架」能瀬熙至伝道師((日本語/韓国語)
https://youtu.be/koN9EF16LZU?si=sqvaf70X3UNaRULc
(韓国) 2025/4/6オリュン教会日本語礼拝「聖餐に与る恵み」能瀬熙至伝道師(日本語/韓国語)
https://youtu.be/X_LkE6FgyOI?si=Po2kMdnLMUQGXuNs
(韓国) 2025/3/23オリュン教会日本語礼拝「宮清め」能瀬熙至伝道師(YouTube(日本語/韓国語)
https://youtu.be/QG0CQwQra2w?si=G0sVpjO9MYaP0wsv
(韓国) 2025/3/9オリュン教会日本語礼拝「心を裂いて」能瀬熙至伝道師(YouTube(日本語/韓国語)
https://youtu.be/Km2BL-S3oEM?si=AM84n-lafuojHOZa
(韓国) 2025/01/12オリュン教会日本語礼拝「神は愛なり」能瀬熙至伝道師(音声プログ(日本語/韓国語)
http://www.podbbang.com/channels/1790267/episodes/25075994
【賛美】主の計画の中で
Seekers (Within Your Plan
주님의 계획속에서
https://www.youtube.com/watch?v=NjUEbhpxJYE&feature=youtu.be
【賛美】いつもいつまでも
Seekers (Always
andForever
항상영원히까지
https://www.youtube.com/watch?v=MsfDBkdK3XQ&feature=youtu.be
0 件のコメント:
コメントを投稿