2011年3月27日日曜日

【7000本の松】



【7000本の松】

海風を受けて
其処には7000本の松が
聳え立って(そびえたって)
いたと言う

松は、昔々 大昔から
其処で津波の多い港に
仁王立ち(におうだち)で
村民を守り続けていたと言う

松が見下ろす
村民は、何時もそんな松を
見上げては
笑いあい 喜び合い 励ましあって
幾度も 幾度も来る
津波の危機を乗越えて
手に手を取って 声を掛け合い 
何世代も 何世代も
頑張って来たのだと言う

浜辺で海にそそりでて
潮風に打たれ
仁王立ちして
幹(みき)も 枝(えだ)も 葉も 
精一杯に
大きな波を打ち消す
7000本の松

村民には、海辺で頑強(がんきょう)に
聳え立つ
そんな松が自慢だった

ある日
だれも見たことの無い
大きな 大きな 津波が、
その村を襲った
大きくて 大きくて その津波は
アッという間に 村を飲み込んだ
大きくて 大きくて その津波は
村民を飲み込んだ

松の下では 今まで其処で
寛いで(くつろいで)いた
老人たちが逃げ惑う
村では 村民が 慌てふためき
高台へと逃げ登る
必死に 必死に 逃げ惑う

松は、頑張って 踏ん張って
幹も 枝も 葉も 
精一杯に
村民を守ろうと歯を食いしばり
頑張った
一人でも多く
二人でも 三人でもおおくの人を
守ろうと 食いしばる

でも でも
でも でも

巨大津波は大きく 空をも飲み込むように
村を飲み込み 村民を飲み込む
そして 沖へと運んで行ったと言う

頑張りつくした
7000本の松は
一人でも多く
二人でも 三人でもおおくの人を
守ろうと 食いしばるあまり
6999本が
村民と共に流されて行った。

其処には一本の 松だけ しか
残らなかった

一本の松は 淋しく 悲しく
枝垂れて(しなだれて) 呆然と 
其処に立ち尽くしていたと言う

7000本の松のように
神は、私たちを守って下さる

必死に 必死に
二人でも 三人でもおおくの人を
守ろうと 食いしばり
守って下さる

身代わりをも差し出して
守って下さる

ヤハウェ  ヤハウェ

全知全能で
アルファでオメガ(始まりで終わり)の
神様

私たちは、その神様に守られる

私たちは、その神様に守られる

ハレルヤ エーメン

近年は。花粉症で嫌われている松だけど
昔からズ~~ト ズ~~ト
津波や高波から海辺の村を、村民を守って
来たのだね
山の土砂災害や崩落から村を、村民を守って
来たのだね

普段は、見えない神様の恵みのように・・・
[ボイスプログ]


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あなたがたがキリスト・イエスにあるのは、
神によるのである。キリストは神に立てられて、
わたしたちの知恵となり、議と聖とあがない
とになられたのである。

(第一コリント人への手紙1章30節)



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1 件のコメント:

  1. 陸前高田市の松は、本当に一筋の光だと思います。
    福音も同じように力となり述べ伝えられることを祈るばかりです。

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